- 自由な再配布
Debian システムを構成するソフトウェアのライセンスは、
そのソフトウェアを、複数の異なる提供元から配布されているプログラムを
集めたソフトウェアディストリビューションの一部として、誰かが
販売したり無料配布したりすることを制限してはいけません。また、
ライセンスはそのような販売に対して使用料やその他の手数料を
要求してはいけません。
- ソースコード
プログラムにはソースコードが含まれていなければならず、
かつ実行形式での配布に加えてソースコードでの配布をも
許可していなければなりません。
- 派生ソフトウェア
ライセンスは、ソフトウエアの修正や派生ソフトウエアの作成を
認めていなければなりません。
そして、これらをオリジナルソフトウエアのライセンスと同じ条件の下で
配布することが可能でなければなりません。
- 原作者によるソースコードの整合性維持
ライセンスは、プログラムを構築時に変更する目的で
「パッチファイル」をソースコードとともに配布することを容認している場合に限り、
ソースコードを修正済の形式で配布することを制限することができます。
この場合、そのライセンスは修正済のソースコードから構築された
ソフトウエアの配布を明示的に許可していなければなりません。
またライセンスは派生ソフトウェアにオリジナルソフトウェアと異なる名前
を付けること、あるいは異なるバージョン番号を付けることを要求できます
(これは妥協案です。Debian グループは全ての作者に、ファイル、
ソース、バイナリについての変更を制限しないよう奨めています)。
- すべての個人、団体の平等
ライセンスは、すべての個人や団体を差別してはなりません。
- 目標分野の平等
ライセンスは、人々が特定の目標分野でプログラムを利用することを
制限してはいけません。たとえば、商用利用や、遺伝学の研究での
プログラムの使用を制限していてはいけません。
- ライセンスの配布
プログラムに付随する権利は、プログラムが再配布された
すべての人々に対して、追加ライセンスの履行を必要とすることなく、
適用されなければなりません。
- ライセンスは Debian に限定されない
プログラムに付随する権利は、プログラムが Debian システムの
一部であるかどうかに左右されてはいけません。
プログラムが Debian から取り出され Debian とは別に使用
または配布されるとしても、その他の点でそのプログラムの
ライセンス条項を満たしているならば、プログラムが再配布された
すべての当事者は Debian システムにおいて付与されたのと
同じ権利を与えられなければなりません。
- ライセンスは他のソフトウエアを侵害しない
ライセンスは、そのソフトウエアとともに配布される他のソフトウエア
に制約を加えてはなりません。たとえば、同じ媒体で配布される
他のソフトウエアがすべてフリーソフトウエアでなければならないと
要求してはいけません。
- フリーなライセンスの例
GPL、BSD、およびArtistic ライセンスは私たちが「フリー」と判断しているライセンスの例です。